だて整形外科リハビリテーションクリニック

エーザイ社内研修に講師として参加しました

2024/07/30

みなさんこんにちは。だて整形外科リハビリテーションクリニック 院長の伊達亮です。

2024/07/30に海峡メッセで開催されたエーザイの社内講演会に講師として参加しました。

2年前に日本で処方可能となった内服メトトレキサート(Oral-MTX)製剤の注射版メトトレキサート(SC-MTX)について有効性や副作用について講演を行いました。

SC-MTX製剤は、2002年に欧州で処方可能となったものの、日本で発売になったのは、2022年とかなり遅れて導入されました。

効果は、内服製剤と同等かそれ以上で副作用が少ないというメリットがあります。

当院では、治療継続中のリウマチ患者さんは103名おられ、そのうちMTX製剤を使用している方は、62%でした。

その中の28%がSC-MTX製剤を使用していました。

SC-MTX製剤を開始後12週間で疾患活動性を示すDAS28(CRP)は低下傾向を認めました。

SC-MTX製剤を使用中に嘔気などの消化器症状を訴えた方は2例(11.1%)おられましたが、ora-MTXlと比較すると頻度は少なかったです。

海外の報告では、SC-MTX製剤の方が有効率が高く、内服製剤の概ね1.5倍の効果が期待できるとされています。

当院では、Oral-MTX製剤で効果がでない方に積極的にSC-MTX製剤への切り替えを行っています。

関節リウマチでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

下関市 だて整形外科リハビリテーションクリニック 日本リウマチ学会専門医 院長 伊達 亮