だて整形外科リハビリテーションクリニック

足が痛い foot-surgery

足に関する症状について
ご紹介いたします。

足関節捻挫(足関節靭帯損傷)

捻挫は、⽇常⽣活やスポーツ中に⾜⾸をひねることで起こります。
⾜⾸をひねった際、軽症であれば、⼀時的な痛みだけで済みますが、靭帯が断裂したり、部分的に損傷することがあります。
靭帯が損傷や断裂をしていても、歩くことが可能な場合が多いため、適切な処置・治療をせずに放置することが多いことも特徴です。
しかし、靭帯の断裂をそのまま放置してしまうと⾜⾸の関節が不安定な状態(⾜関節不安定症)になり戻らなくなってしまうことがあります。
捻挫といって軽視せずに、初期の適切な処置や治療が⼤切です。

病態

捻挫にも重症度の分類があります。Ⅰ度〜Ⅲ度で分類され、それぞれの症状によって対応が異なります。

Ⅰ度

靱帯に小さな損傷がある状態です。
捻挫が癖にならないように、テーピングや装具による固定を3週間程度行います。

Ⅱ度

靱帯に部分断裂が起きている状態です。靭帯に負担をかけないよう、テーピングや装具による固定を6週間程度行います。
スポーツの復帰には6週間以上要します。

Ⅲ度

靱帯が完全に断裂している状態です。靭帯に負担をかけないよう、テーピングや装具による固定を6週間以上行い、体重をかけないようにします。断裂靱帯の縫合⼿術が必要な場合もあります。スポーツへの復帰には数か⽉要します。

足首の構造

足首の構造

診断

⾜⾸には前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯の3つの靱帯が外側にあります。
捻挫で⼿術の対象と多くなるのが、前距腓靭帯の単独断裂や前距腓靭帯と踵腓靭帯の複合断裂です。

当院ではより正確な診断のためエコーを⽤いて詳細な画像評価を⾏います。

足首のエコー画像

エコーでの画像

治療

初期の治療

受傷してすぐの処置が大切です。
RICE処置の流れに沿って処置をしていきます。

RICE処置とは・・・

処置の流れに関して英語の頭⽂字をとった総称です。

  • Rest:安静 捻挫した⾜⾸を固定します。
  • Icing:冷却 冷やして腫れを抑えます。(保冷剤や氷嚢などを使うとよいです)
  • Compression:圧迫 包帯などで圧迫することで、腫れを防ぎます。(締めすぎには注意が必要です)
  • Elevation:挙上 捻挫した側の⾜を⾼くして腫れを防ぎます。(⼼臓より⾼い位置にすると効果的です)

RICE処置を早急に⾏うことが⼤切です。ご自身での対応が難しい場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

扁平足

こんな病気

  • 土ふまずがなくなったものを扁平足といいます。中年以降で内くるぶし周囲の腫脹で発症します。
  • 少しずつ土ふまずがなくなり、歩行に支障をきたすようになります。
  • 肥満女性に多く、長時間の立ち仕事などで悪化します。
  • 後脛骨筋腱という腱の機能不全が主な原因です。

病態

足首の構造

治療法

  • インソール
  • 運動療法
    • タオルギャザー運動
  • 減量
    • 後脛骨筋の負担軽減
    • 土ふまずの負担軽減

パンフレットはこちら

【画像】扁平足について

足底腱膜炎

こんな病気

  • 足の裏には、かかとの骨から足の指をつなぐ線維が、扇状の膜のように広がっており、足底腱膜とよばれています。
  • マラソンや長時間の立ち仕事などで土ふまずに過度な負担がかかると足底腱膜がかかとの付近で引き伸ばされ足底腱膜炎が起こります。
【画像】足底腱膜炎

パンフレットはこちら

【画像】足底腱膜炎について

治療法

  • インソール
    • 足底腱膜に対する負担を減らします
  • 注射
    • 即効性があります
  • 減量
    • 足底腱膜の負担軽減
  • 体外衝撃波(ショックマスター)
    • 即効性があります
    • 再発予防にも効果的です
【画像】ダイエット
【画像】体外衝撃波(ショックマスター)

後脛骨筋腱炎・外脛障害

こんな病気

  • 外脛骨は、舟状骨という骨の内側にある余分な骨で、約15%の人に存在します。
  • 思春期(10~15歳)で運動量の多い女子に多いですが、成人でも捻挫などの外傷や扁平足などにより、痛みが出ることがあります。
  • 後脛骨筋はカーブするため、炎症を起こしやすく、後脛骨筋腱炎といいます。
  • 進行すると扁平足に移行するため、早めの治療が重要です。

 治療法

  • インソール
    • 炎症部に対する負担を減らします
  • 運動療法
    • タオルギャザー運動
    • 後脛骨筋の筋力強化
  • 足底腱膜の負担軽減