捻挫は、⽇常⽣活やスポーツ中に⾜⾸をひねることで起こります。
⾜⾸をひねった際、軽症であれば、⼀時的な痛みだけで済みますが、靭帯が断裂したり、部分的に損傷することがあります。
靭帯が損傷や断裂をしていても、歩くことが可能な場合が多いため、適切な処置・治療をせずに放置することが多いことも特徴です。
しかし、靭帯の断裂をそのまま放置してしまうと⾜⾸の関節が不安定な状態(⾜関節不安定症)になり戻らなくなってしまうことがあります。
捻挫といって軽視せずに、初期の適切な処置や治療が⼤切です。
捻挫にも重症度の分類があります。Ⅰ度〜Ⅲ度で分類され、それぞれの症状によって対応が異なります。
靱帯に小さな損傷がある状態です。
捻挫が癖にならないように、テーピングや装具による固定を3週間程度行います。
靱帯に部分断裂が起きている状態です。靭帯に負担をかけないよう、テーピングや装具による固定を6週間程度行います。
スポーツの復帰には6週間以上要します。
靱帯が完全に断裂している状態です。靭帯に負担をかけないよう、テーピングや装具による固定を6週間以上行い、体重をかけないようにします。断裂靱帯の縫合⼿術が必要な場合もあります。スポーツへの復帰には数か⽉要します。
足首の構造
⾜⾸には前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯の3つの靱帯が外側にあります。
捻挫で⼿術の対象と多くなるのが、前距腓靭帯の単独断裂や前距腓靭帯と踵腓靭帯の複合断裂です。
当院ではより正確な診断のためエコーを⽤いて詳細な画像評価を⾏います。
エコーでの画像
受傷してすぐの処置が大切です。
RICE処置の流れに沿って処置をしていきます。
RICE処置とは・・・
処置の流れに関して英語の頭⽂字をとった総称です。
RICE処置を早急に⾏うことが⼤切です。ご自身での対応が難しい場合は、早めに医療機関を受診しましょう。